先日、Googleが新製品発表会で新フラッグシップスマートフォン「Pixel」を発表しました。
前から噂があったりしたものの、やはり「どんな出し方をするのか」と全世界から注目が集まっていたのは確かです。
ApppleからはiPhone7が発売された後のGoogle満を持しての新フラッグシップ機。
NEXUSとは違い、全てが"made by Google"というところが、
GoogleのAppleへの対抗意識もプライドも伺えます。
https://madeby.google.com/phone/
発表内容は様々なWEBメディアが報じているので割愛しますが、
皆さん「残念ながら日本での発売は未定」で落胆しているご様子。
私も日本で発売されたら欲しかった!!
Pixelの日本語サイトもあるのに、なんで~!
ということで、日本が第1次販売国にならなかった理由を私なりに考察してみました。
まず、Googleが選んだ第1次販売国はアメリカ、オーストラリア、カナダ、ドイツ、イギリス。
重要な経済大国です。日本が並んでいてもおかしくないはず・・・
そしてPixelは649ドルと、NEXUSに比べると少々お高めです。
ここから読み取れるのは、
単にシェアを伸ばすことが狙いではなく、Googleのブランド力を示すということ。
NEXUSはHTC、サムスン、LGなどのメーカーとGoogleが競合開発していたため、製造メーカー名がどうしても強く出ていました。
その代わり、Androidはシェアを獲得!
世界中で低価格のAndroid搭載スマホが使われるようになりました。
今回発表されたPixelは、「Made by Google」。
Google先生が作った「超Cool!!」なスマホに649ドルを払うわけです。
経済力があり、デザインや機能性にこだわりを持つ人が多く、
Androidがシェアを取っている国を第一次販売国に選んだのではないでしょうか。
アメリカ、オーストラリア、ドイツ、イギリス、カナダのスマートフォンOSシェア
参照:
アメリカ、オーストラリア、ドイツ、イギリスのOSシェア
・KANTAR
http://www.kantarworldpanel.com/global
・カナダのOSシェア
iOS and Android Capture Combined 98.4% Share of Smartphone Market
http://www.macrumors.com/2016/02/18/ios-android-market-share-q4-15-gartner/
そして、ここからが本題。
日本はAndroidとiOSのシェアは五分五分です。
そしてGoogleは、
「日本でPixelを出すには、まだ本来の良さを、Googleの凄さを理解してくれる土壌が出来ていない!」
と考えたからではないでしょうか。
(Googleのことですから、各国の消費者行動は調査済みなはず。)
iPhoneが日本で大人気なのは、海外の有名人が使っていて「超Cool!!」だったわけで、
日本人の入り口は、「カッコいいから」「みんなが使っているから」「CMがカッコいいから」「海外のだから」です。初めは。
(箱を開けて取説もなくすぐに使えるのはプロダクトデザインとして本当に凄いのですが、
それよりも何よりも「Apple製品=カッコいいという空気」が選ばれる理由だと思います。)
そんな日本でPixelが人気を獲得するためには、
リアーナやマドンナ、ジャスティン・ティンバーレイクやジャスティン・ビーバーがPVで使っていたら、
日本では即「超クール!」「Googleスゴイ!」になり人気が出るわけです。
絶対Googleはそこを狙っているはず。
では、アメリカやカナダなどでPixelが「Cool」なスマホになるかというと、
シリコンバレーでは絶対なるでしょう。(すでにGoogleはCoolな企業として確固たる地位におりますが)
なぜならAI研究の分野で、
Google、Microsoft、IBM、Facebook、amazon、が提携したから。
Appleは仲間はずれ状態!!
(その発表の1週間くらい前に、GoogleとMicrosoftが手を組めばいいのにな・・という話を社内でしてたのでビックリです!)
http://jp.techcrunch.com/2016/09/29/20160928facebook-amazon-google-ibm-and-microsoft-come-together-to-create-historic-partnership-on-ai/
スマホはAI分野と切っても切り離せないので、
Pixelは今後、世界を牽引していくスマホになるはずです。
などなど、早くPixelを手にしたいあまり色々と考えていましたが、
結局のところ、日本語ローカライズに手間取ったとか、そんな理由だったりして。
日本語対応って後回しにされやすいですから・・
KONA